一連の出来事で世間から注目を集めるビッグモーター。
多くの人からは「ビッグモーター潰れるのでは？」「なぜ潰れない？」など倒産に関する声がたくさん上がっています。
今回はそんなビッグモーターが「なぜ潰れないのか」や「客離れや不買運動による倒産可能性」についてまとめて見ました。
こんな人におすすめ
- ビッグモーターが潰れない理由が知りたい
- 客離れや不買運動での倒産の可能性が気になる
【理由7選】ビッグモーターはなぜ潰れないのか？倒産の可能性はない？
そもそもビッグモーターは潰れるのでしょうか、潰れないのでしょうか。
結論としては、ビッグモーターは直近では潰れないが、長期的に見れば潰れる可能性もあると予想されます。
つまりは世間から様々な声が寄せられていますが、潰れるか否かはわからないということができます。
ニュースでも様々な不祥事が発覚していますが、どうして直近では倒産しないと言えるのでしょうか。
ビッグモーターが直近ではなぜ潰れないのかについて7つの理由で確認していきましょう。
【なぜ】ビッグモーターが直近では潰れない理由①｜売上高が大きいため
1つ目の理由として「売上高が大きいため」というものです。
ビッグモーターのグループ売上高は7000億円であると言われています。
業界2位のネクステージのグループ売上高は4000億円ほどであるため、ビッグモーターがいかに規模の大きな会社であるかがわかると思います。
知名度だけでなく売り上げ規模も非常に大きい会社なんですね。
実際に売上高だけで会社の実態を把握することは困難ですが、現段階でも黒字を維持し続けています。
この表を見る限り、経常利益ベースでは2023年4月5月でガクッと下がっていますね。
特別損失の経常や行政処分により一部の工場が停止してしまったためだと考えられています。
しかし、それでも過去の売上高の蓄積から考えても今すぐに潰れるということはなさそうです。
【なぜ】ビッグモーターが直近では潰れない理由②｜買取部門での不祥事ではないため
2つ目の理由としては「今回の出来事が買取部門での不祥事ではないため」です。
というのも、保険金の水増し請求が行われていたのは、ビッグモーターの中でも修理部門です。
メインの稼ぎ所である中古車販売の部分では、大きな不正はあきらかになっていません。
メインの部門で問題があれば経営に大打撃ではありますが、今回の場合買取部門ではありません。
修理部門の不正により多少の売上減少は起こるかもしれませんが、中古車販売というメインの稼ぎどころでの不祥事ではないため、今すぐ潰れるという可能性は低いと考えられます。
【なぜ】ビッグモーターが直近では潰れない理由③｜過去の不祥事でも潰れていないため
3つ目の理由が「過去の不祥事でも潰れていないため」です。
ビッグモーターの不祥事は過去にも何度かありました。
- 2016年・・・営業ノルマ未達で店長に100万円の罰金を払わせた疑い
- 2021年・・・保険金を水増しして請求
- 2023年・・・顧客の車を管理不備で炎上させる
- 2023年・・・ドライバーで車に穴をあけ不適切な車検を行う
- 2023年・・・車検手順の一部を行わずに行政から車検資格の取り消し
保険金の水増し請求は2021年にも行われています。
どれも数年前のものではありますが、現段階でビッグモーターは潰れていません。
なんだかんだピンチを潜り抜けてきた企業ではあるんですね。
そのため、2023年7月に問題になった保険金の水増し請求によって会社が潰れてしまう可能性は低いと考えられます。
【なぜ】ビッグモーターが直近では潰れない理由④｜買取価格が高く顧客が離れないため
4つ目の理由は「車の買取価格が高く顧客が離れないため」というものです。
ビッグモーターは中古車の買い取りを行って、それをメンテナンスし再販するというのが本業であるビジネス。
その中古車の買い取り価格が他の会社よりも高いといった口コミが多数見受けられました。
相場の査定額を説明した後、徐々に査定額を上げるのでは無く、こちらの希望額を聞いた上でそれに10万円上乗せした回答を頂き、その意気込みには感心し、気持ち良かったです。その後、2社訪問し査定額はどこも同程度の回答を頂きましたが、最初に希望額を超えて一発回答を頂いたビッグモーターさんに決定しました。
店舗や営業担当者に左右される部分はあるかと思いますが、軒並み買取価格が低いということではなさそうですね。
中古車をある程度高額で買取できるということは、その分費用としてお金をかけることができる余裕があるとも捉えることができます。
よって、買取需要があるということはその分ビジネスを存続させることができると考えられます。
【なぜ】ビッグモーターが直近では潰れない理由⑤｜中古車の需要が高いため
5つ目の理由としては「中古車の需要が高いため」というものです。
2023年現在、中古車の需要はとても上がっています。
- 半導体不足で新車数減少
- 新車価格の高騰
以上のような理由で中古車の需要が上がっています。
ビッグモーターは業界でも最大手の中古車販売会社。
市場に買い手が多くいるということは、その分売上を確保するチャンスがあるということ。
中古車需要が高いため、ビッグモーターが潰れるということはなさそうです。
【なぜ】ビッグモーターが直近では潰れない理由⑥｜中古車業界で最大規模を誇るため
6つ目の理由としては「中古車業界で最大規模を誇るため」というものです。
ビッグモーターは中古車業界でとても大きな企業。
中古車買取台数6年連続日本一であり、全国で300店舗を構えています。
売上高7000億円、従業員数6000名、全国300店舗以上を展開し、「買取台数6年連続日本一」をうたう中古車販売業界の「雄」だ。
引用：東洋経済オンライン
また業績自体も右肩上がりであり、どんどん会社規模を大きくしている状況にあります。
2017年度が1738億円で直近では5200億円。わずか5年で、3倍近い急成長を遂げている
引用：東洋経済オンライン
このように、中古車業界でもかなり大きい規模を誇っているため、そう簡単に潰れるということはないと考えられます。
【なぜ】ビッグモーターが直近では潰れない理由⑦｜上場していないため
7つ目としては「上場していないため」という理由があります。
ビッグモーターはとても知名度の高い企業ではありますが上場していません。
上場していなければ株主に対して事情を公に説明する必要はありませんし、市場の株価に業績が左右されることもありません。
そのため、世間に対して会社の経営方針や説明責任を果たすかどうかはあくまで任意ということになるわけです。
第三者が情報を調べ上げて公表しなければならないため、労力や時間を要してしまいます。
このように、世間に対して情報を開示する義務がないからこそ、潰れる事態を回避しやすいと言えます。
そんなビッグモーターですが、客離れや不買運動による倒産は起こり得るのでしょうか。
ビッグモーターの客離れや不買運動による倒産の可能性は？
結論として、客離れや不買運動によって倒産が起こり得るかどうかは現段階では不明ということになります。
というのも、今のところ日本で不買運動によって倒産に追い込まれた企業というのは、ほとんど存在しないからです。
ネット上ではビッグモーターに対して以下のような意見も存在しています。
不買運動の声もありますが、その声というのも少ないというのが現状です。
客離れについても、今後どれくらい起こるのか、そもそも起こらないのかについては定かではありません。
しかし、今回の出来事は車に傷をつける以外にも、行政が植えている草木を除草剤で枯らしたり、客に伝えぬままローンを組ませたりと、過去に類を見ないレベルの不祥事です。
客離れが起こるか否かについて今後の世間の動向を見ていく必要がありそうです。
まとめ｜ビッグモーターは簡単には潰れない！客離れや不買運動
このようにビッグモーターがなぜ潰れないのかといった理由や、客離れや不買運動で倒産に追い込まれないのかについて見ていきました。
結論としては、ビッグモーターが直近で潰れたり倒産するといったことはないが、長期的に見ると解散の可能性があると考えられます。
ビッグモーターが問題になっているのは事実としてありますが、それと同時に顧客に価値を提供して成長してきたことも事実です。
おそらく今後の経営において、信頼を取り戻していくにはかなりの時間がかかることでしょう。
これから世間からの信頼を取り戻せるように、説明責任を果たして中古車業界を引っ張っていけるような企業になってほしいと思います。