
ビッグモーターの保険金不正受給が世間に明るみになり大問題へと発展しています。
突如不祥事が発覚したビッグモーターですが、なぜいきなり不祥事がバレたのでしょうか。
不祥事が発覚した経緯やなぜ今まで不祥事がバレなかったのか理由についてまとめてみました。
こんな人におすすめ
- ビッグモーターの不祥事が発覚したのが知りたい
- ビッグモーターの不祥事が今までバレなかったのはなぜか知りたい
ビッグモーターの不祥事はなぜ発覚した?バレた経緯は何?

ビッグモーターの不祥事がいきなり明るみに出たわけですが、なぜ不祥事がバレてしまったのでしょうか。
ビッグモーターの不祥事がなぜ発覚したのかやバレた経緯について見ていきたいと思います。
不祥事が発覚した理由①|元幹部(中野優作)による証言
1つ目の発覚した理由は「元幹部である中野優作さんによる証言」です。
中野優作さんは元ビッグモーターで勤めていたNo.1の営業マンであり、現在は(株)BUDDICAの社長をしている方。
そんな中野優作さんが、ビッグモーターのかつての内情について日テレのインタビューに答えていました。
「利益至上主義になる傾向があったので。ちゃんと調査して情報開示して謝ってほしい」
引用:ビッグモーター保険金不正請求 内部告発に「誇張されたもの」と調査せず…(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
店長に対して厳しいノルマが課されており、「とにかく稼がなければ」という意識になっていたのだそう。
優秀な店長は専務や常務と同等、もしくはそれ以上の給料を受け取ったりできる体制であったとのことです。
激しいインセンティブがある分、とにかく自分たちの利益を上げようというマインドが大きくなり、顧客第一主義という考え方が薄れていったのだと考えられます。
ただ実際のところ、中野優作さんの証言がきっかけでビッグモーターの不祥事が明るみに出たわけではありません。
あくまで、中野優作さんの証言が今回の不祥事を色濃くしたということになります。
不祥事が発覚した理由②|現社員による内部告発
2つ目の理由は「現社員による内部告発」です。
この社員による内部告発が今回の不祥事が明るみに出た最も大きな理由です。
2021年6月にビッグモーター熊本浜線で働いていた社員によると、工場長からいかに自然にタイヤがパンクした感を出すための技術を教えてもらったという告発もあるくらいです。
普通ではありえないレクチャーが行われていたんですね。
このような不祥事が全国のビッグモーターの工場で行われていたとのこと。
このような想像しがたいレクチャーが行われていたのは、修理部門に売り上げのノルマが課されていたことが大きな理由と言えるでしょう。
事故で入ってきた車を修理するだけの部門に、売上に直結するノルマを課していること自体不自然です。
このような実態が現社員によって告発されたことが不祥事発覚の大きな原因となったわけです。
不祥事が発覚した理由③|保険会社による情報提供
3つ目の理由としては「保険会社による情報提供」です。
今回のビッグモーターによる不祥事というのは、車にわざと傷をつけ修理費用を水増しし保険金を不正受給していたというもの。
それに対し各社大手損害保険会社は、今回の水増し分のお金は取り返すような姿勢をとるとのこと。
つまり、水増し分を取り返すためにも積極的に情報提供をしている可能性がかなり高いです。
損害保険会社も多くの善良市民から集めたお金を保険金として出すわけですから、他のクライアントのためにも全力でお金を取り返しに行く姿勢を取るはずです。
他のクライアントからの信用を失わないためにも、積極的にビッグモーターに関する情報を公開すると考えられます。
そういった保険会社からの情報提供も不祥事が発覚する原因となっているのでしょう。
不祥事が発覚した理由④|社長のメールが流出
4つ目の理由としては「社長のメールが流出したため」です。
社長は今回の不祥事に関して、詳細までは知らなかったとしていますがメールの内容が流出しています。
昨年6月に全社員宛てに送られた兼重社長名での社内メールでは、「保険選手権大会に関して」とのタイトルで「罰金を払うということは、店長としての仕事をしてないということだ!」「罰金を払い続けて、店長として(中略)恥ずかしくないか!」などと記載されていた。
引用:店長に「罰金」社長が指示か 慣習と説明も社内メール記載 ビッグモーター社保険ノルマ(1/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com)
ビッグモーターでは保険金の成約目標に満たなかった店長が、目標を達成した店長に対して現金を渡すといった罰金制度も導入されていたとのこと。
このような社長のメールが流出したことによって、事の信憑性が増し問題発覚へと繋がっていったのではないかと考えられます。
不祥事が発覚した理由⑤|過去の慢性化した不祥事
5つ目の理由は「過去の慢性化した不祥事」によるものです。
ビッグモーターは保険金の水増し受給が今回問題視されていますが、過去にはそれ以外の不祥事も常態化していたとのこと。
例えば、車の火災の事実を隠ぺいしたなどです。
工場長のミスで車が燃えたわけですが、それに対する事後の対応に問題があります。
「この火災に対して、ビッグモーターはお客様になんの賠償もしていないと聞いています。というのも、工場長は県警の取り調べなどに対して『自動車が突然発火した』という主張を貫いたからです。私も工場長から、『お前は何も話すな』と口止めをされました。九州地区のエリア長も事態は把握していたはずですが、何の対応もしませんでした」
引用:追及スクープ第2弾『ビッグモーター』 客の車をミスで炎上させて「隠蔽」していた!(FRIDAY) - Yahoo!ニュース
このように、過去にも事実を隠蔽しようとしていたんですね。
このように都合の悪い事象を隠蔽するといった体制が常態化していたとのことです。
この不祥事が散りに積もって、世間から怪しい目で見られていたことが今回の水増し受給の発覚にも繋がったのではないかとされます。
ビッグモーターの不祥事は今までなぜバレなかったのか?

それではこのように世間にインパクトを与える不祥事を起こしたビッグモーターですが、なぜこれまで不祥事がバレなかったのでしょうか。
ビッグモーター特有の理由についてご紹介していきます。
不祥事がバレなかった理由①|内部告発が社長によってもみ消されていたため
1つ目の理由としては「内部告発が社長によってもみ消されていたため」とされています。
過去に社員から現場で起こっている不正な対応について、社長に内部告発があったことは事実のようです。
しかし、社長はそれを重大なことと捉えずにそのまま無かったものとしてもみ消してしまったとのこと。
内容を知る関係者によると、報告書には、店舗の従業員が2022年、現場での不適切な行為について社長らに内部告発したと記載されていた。しかし、社長らは職場内の確執による告発だとみなし、特に調査を指示しなかった。報告書は「告発をもみ消したと言わざるを得ない」と指摘しているという。
引用:ビッグモーター社長ら、内部告発もみ消しか 修理4割強で不適切行為(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
このように、内部告発があったにも関わらず調査するように指示しなかったんですね。
規模が大きい会社だからこそ、末端の出来事まで目を配ることができていなかったのでしょうか。
もしかすると、社長が調査を指示していればもう少し早くに不祥事が発覚していたかもしれません。
不祥事がバレなかった理由②|真実を伝える社員が少なかったため
2つ目の理由としては「真実を伝える社員が少なかったため」ではないかと考えられます。
確かに内部告発をする社員がいたことも事実ですが、会社の不祥事に対して声をあげるのはとても勇気のいることだと思います。
自らがその環境にいて仕事をしている以上、内部告発が失敗することによる自身のリスクなども考えるとなかなか行動に移せないということもあるのだと思います。
引用:会社の内部告発はデメリットが生じるリスクが高い? | 弁護士JP (ben54.jp)
- 内部告発したことがバレると、通報者が解雇や降格処分を受けることがある
- 上司や同僚との関係が悪くなったり、いじめを受けたりする可能性がある
- 組織ぐるみの不正の場合、告発がもみ消されるおそれがある
- 不正が社会に知られたことで会社の業績が悪化することがある
このように、いくら不祥事が明らかであっても、告発する側からするとかなり心理的にハードルのあることというのがわかります。
不祥事がバレなかった理由③|上場していなかったため
3つ目の理由が「上場していなかったため」というものです。
上場している会社は「有価証券報告書」という経営方針や財務状況などを世間に開示したり、株主総会を開く義務が発生します。
しかし、ビッグモーターは上場していません。
上場して「有価証券報告書」を発行することで不明点や不自然な点が発覚していたかもしれませんし、株主総会による質疑応答で不祥事が明らかになっていたかもしれません。
このように、ビッグモーターが上場していないことによって対外的に情報発信するタイミングがなく、不祥事の発覚に時間がかかってしまったのではないかとも考えられます。
ビッグモーター不祥事発覚への世間の声

ビッグモーターの不祥事が発覚したわけですが、それに対する世間の声としてはどのようなものがあるのでしょうか。
ツイッター上の声をもとに見ていきましょう。
このように、ビッグモーターの不祥事がかなり悪質だと感じている人が多いことがわかります。
中には「倒産だ!」といった過激な意見も目立ちます。
ビッグモータがもたらした不祥事は世間に対して大きな信用を損なうこととなりました。
今後の経営方針の改善でまっとうなビジネスを行う企業に変わってほしいと思います。