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【図解】ビッグモーターの不正請求の仕組みを超わかりやすく解説!被害者は無関係の人々の可能性も

ビッグモーター 不正請求 仕組み わかりやすく




ビッグモーターが保険金を水増ししていたことが発覚しました。

車を傷つけて不正請求をしていたということは知っている人も多いことでしょう。

しかし、実際にどのような仕組みで行われたのか、誰が被害者なのかということを理解するのは少し難しい部分もあるかと思います。

今回はそんなビッグモーターの不正の仕組みをわかりやすく理解できるように図を用いてまとめてみました。

こんな人におすすめ

  • ビッグモーターの不正請求の仕組みをわかりやすく解説してほしい
  • 実際に誰が被害者にあたるのか気になる




【図解】ビッグモーターの不正請求の仕組みをわかりやすく解説

ビッグモーターの不正請求の仕組はどのようになっているのでしょうか。

その仕組みについてわかりやすく解説してみました。

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おおまかな全体像としてはこのようになります。

それぞれの段階に分けてどのような仕組みなっているのかを手順に沿って見ていきたいと思います。

【わかりやすく解説】不正請求の仕組み①|事故の被害者から車が持ち込まれる

まず交通事故が発生することで、事故の被害者が車をビッグモーターに持ち込むというところから始まります。

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今回のビッグモーターの不正は中古車を販売する時に発生するものではなく、車を修理する際に発生するものになります。

ビッグモーターは一見中古車の販売だけを行なっているように思われがちですが、それだけではありません。

車に関する業務の多くを担っているいるため、修理も行ってくれるんですね。

HPでは業界トップクラスの実績と適正価格で修理を行ってくれるとのことです。




【わかりやすく解説】不正請求の仕組み②|持ち込まれた車をさらに傷つける

次にビッグモーターの不祥事の中で今回最も注目されている点とされている車の破壊行為です。

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「修理して欲しい」と持ち込まれた車をさらに傷つけ、修理費用を水増しします。

なぜそんなことをするのかというと、修理部門に激しいノルマが設けられているためです。

ビッグモーターには@(アット)と呼ばれる1代あたりの修理費用を表した隠語があるようですが、こちらの@を最低でも14万円にするというのがノルマとして設定されていたようです。

本来ノルマが課せされる部隊としては、お客さんと商談をして車を販売する営業部門であることがほとんどです。

しかし、ビッグモーターでは修理部門にノルマが課され泣いたとのことです。

本来、修理は壊れた部分を修復することまでしかできないため、修理部門にノルマが設けられていること自体、少し不自然なように感じます。

【わかりやすく解説】不正請求の仕組み③|修理費用を底上げして損保会社に請求

そして、わざと傷をつけて修理費用を水増しした後に、事故の被害者が加入する損害保険会社に修理費用を請求します。

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損害保険会社は故障の度合いによって保険金を渡すという仕組み。

今回の場合は、その保険金が水増しされて支払われていたことになります。

例えば...

本来10万円の修理費用で済むところを、ビッグモーターがわざと傷を作り15万円分支払われるように仕向ける

損害保険会社には東京海上日動損保ジャパン、三井住友海上火災保険などの大手保険会社が保険金を支払っていたとのこと。

それぞれの損害保険会社も傷が作為的にされたものなのか否かを判断することは難しく、保険金をビッグモーターに支払っていたという事実があります。




【わかりやすく解説】不正請求の仕組み④|水増しした保険金がビッグモーターに振り込まれる

そして最終的に水増しした保険料がビッグモーター側に振り込まれることになります。

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10万円で済むはずの修理費用を15万円まで水増しし、差額である5万円の利益を生み出すといった具合です。

このような不正請求が修理件数の4割強行われていたとされています。

そしてその総額は少なくとも4995万円にのぼるとの報告が国交省からの報告で明らかにされています。

本当の被害者は無関係の利用者?

今回のビッグモーターによる不正請求によって不必要な支出されていたことが明らかになりました。

これによる被害者は明確に誰とは断言することはできません。

しかし、ビッグモーターに払われていた保険金は一般ユーザーが負担していた保険料の可能性が高いとのことです。

ビッグモーター元幹部の中野優作さんのYoutubeでも、このことについて述べられていました。

儲けの源泉はビッグモーターを利用していない善良な一般ユーザーが負担している可能性もある

私たちは何かあった時のためにあらかじめ保険料を納め、不慮の出来事が起こった時に保険金を受け取ります。

そのお金が余分に支出されていたということになれば、私たちのような一般ユーザーのお金が使われていたことになります。

直接的にではありませんが、大手の損害保険会社を利用していた方からするとあまりいい気分ではないのかもしれません。

また、一部の損害保険会社からするとビッグモーターとタッグを組んで不正受給に関わっていたとも言われています。

事故を起こしてしまった損害保険契約者に対してビッグモーターを紹介していたというものです。

損害保険会社側としては事故車の修理先としてビッグモーター修理工場を紹介することで、その見返りに自動車損害賠償責任保険契約を獲得できるメリットがあったというわけです。

ちなみにビッグモーターに出向者を出していた損害保険ジャパンはビッグモーターに対して損害賠償請求をするということです。

このような持ちず持たれずの関係があるという風にいわれていますが、実際のところは真相はなぞのまま。

情報が新たにわかり次第追記していきたいと思います。




ビッグモーターの悪質な水増し手口

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ビッグモーターによる不正請求は実際にどのような方法で行われていたのでしょうか。

ニュースや調査委員会の報告を元にその手口について見ていきたいと思います。

悪質な水増し手口①|ゴルフボールを靴下に入れて車を殴打

1つ目の水増し手口は「ゴルフボールを靴下に入れて車を殴打する」といったものです。

そうすることで、当然ですがへこみが生じ、あたかも雹(ひょう)が降って傷ついたかのように見せることが可能となるわけです。

会社が損保側に示した外部の調査委員会の報告書の詳細が明らかになりました。ゴルフボールを靴下に入れて振り回し、車をたたいて傷の範囲を拡大させるといった悪質な行為があったなどと指摘されています。

引用:「ビッグモーター」報告書 “傷の範囲拡大”悪質行為など指摘 | NHK | 自動車

悪質な水増し手口②|タイヤにわざと穴をあける

2つ目の手口としては「タイヤにわざと穴をあける」といったものになります。

タイヤに穴を開け、自然にパンクしたかのように見せていたとのこと。

そのようなタイヤをいかに自然にパンクしたかのように見せる方法が工場では教え込まれていたとのことです。

普通では考えられないレクチャーがされていたんですね。




悪質な水増し手口③|綺麗な車に蹴りをいれる

3つ目の手口としては「綺麗な車に蹴りいれた」というものになります。

修理工場に運び込まれても、そこまで車の損傷が激しくない場合もあり、結果的に大きな修理が必要でない場合もあるとのこと。

それに対して、工場長が車を蹴り損傷させることによって、わざと修理せざるを得ない状況を作ることもあったと証言されています。

おそらく、工場長もやってはいけないことだとわかっていたはず。

それにもかかわらず、蹴りを入れたということは、それほどまでに上からの圧力が大きかったのだと思われます。




悪質な水増し手口④|ろうそくやヤスリ、ドライバーで傷をつける

4つ目の手口としては「ろうそくやヤスリ、ドライバーで傷をつける」といったものになります。

ひっかき傷やかすり傷を再現しているのだと思われます。

これらビッグモーターによる一連の行為は、調査委員会の報告書において「刑法の器物損壊罪にも当たり得る非常に悪質な行為」とも言われています。

今後の経営方針の刷新で顧客により良い価値提供をしていってほしいですね。




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