
近年、養鶏場で火事が相次いで発生しており、多くのニワトリやヒヨコが命を落としています。
養鶏場などの家畜場は燃えやすいものが多くあるため火事が発生することはあると思いますが、不自然なほど火事発生率が高くなっています。
世間では「なぜこんなに養鶏場で火事が発生しているの?」「これは陰謀が絡んでいるのではないか?」といった疑問や憶測が絶えず議論されています。
今回は養鶏場で火事が多い原因や過去の養鶏場などの家畜場で発生した火事についてまとめてみました。
こんな人におすすめ
- 養鶏場の火事が多い原因が知りたい
- 養鶏場で火事が多いことが陰謀論なのか気になる
目次
養鶏場の火事が多いことへの世間の声

近年、世間で相次いでいる養鶏場の火事ですが、世間の方はどのように感じているのでしょうか。
ツイッター上での意見を見ていきましょう。
やはり、養鶏場で火事が多く発生していることについて不自然さを感じている人がたくさんいることがわかります。
「また火事が発生したか...」「こんなに養鶏場で火事が起きるのはおかしい」といった意見が飛び交っています。
確かに、動物が飼育されている環境下に限って火事が頻発しているのは、はっきりいって異常といえます。
なぜ、このように養鶏場で火事が多く発生しているのでしょうか。
養鶏場で火事が相次いでいる原因について見ていきましょう。
原因は何?養鶏場で火事が多いのはなぜなのか

養鶏場で火事が多く発生している原因は何なのでしょうか。
養鶏場が抱える特有の原因や陰謀論まで、考えられる原因についてまとめてみました。
養鶏場で火事が多い原因➀|劣悪な飼育環境
1つ目の原因としては「劣悪な飼育環境」が挙げられます。
養鶏場に限らずその他の家畜場においては、お世辞でも良いとは言えない環境であることが多いです。
- ネズミなどの小動物がたくさんいる
- 穀物や藁などから大量の粉塵が発生している
- 糞尿などで害虫が発生する
このような環境に加えて、養鶏場では湿度や温度を管理したりする電気機器が数多く設置されています。
そういった電気機器が粉塵により目詰まりを起こしたり、ネズミなどの小動物が配線をかじってショートさせたりといった場合が考えられます。
養鶏場特有の環境が原因となって、火事が発生している場合が多いというのが原因の1つではないでしょうか。
養鶏場自体がそもそも燃えやすい環境になっているということなんですね。
養鶏場で火事が多い原因➁|労働者の負担による注意不足
2つ目の原因が「労働者の負担による注意不足」が挙げられます。
養鶏場は飼育環境だけでなく労働環境の悪化も進行しています。
現在、第1次産業と呼ばれる農林水産業に就業している方の数は、年々減ってきています。その減り方は著しく、昭和35年の時点では全国に1340万人もいた農林水産業就業者は、平成22年には252万人となっており、その数は80%近く減少しています。
引用:援農隊
実際に養鶏場などの第一次産業の就業者数は年々減少しており、働き手一人当たりの負担が大きくなっています。
そのため、様々なことに目を向けないといけないことがわかっていても、電気ヒーターの電源の切り忘れや機械のメンテナンスが後回しになってしまうといった事態が発生してしまうことが考えられます。
労働環境の悪化による注意不足が火事の発生を招いているという可能性は十分考えられるでしょう。
日本が抱える労働問題が原因なのかもしれませんね。
養鶏場で火事が多い原因⓷|食糧危機を煽る陰謀論
3つ目が「食糧危機を煽る陰謀論」が挙げられます。
近年相次いで発生している養鶏場の火事は人為的なものであり、わざと燃やしているのではないかといった憶測が絶えません。
世界ではここ数年でコオロギなどの昆虫食が一気に加速し、昆虫を食料品に入れたら補助金を出すといった国の施策があるくらいです。
食糧危機をわざと発生させ、昆虫食を主流にし、昆虫食ビジネスを発展させようとしているしている国家ぐるみの陰謀の可能性も考えられます。
陰謀論が本当なのかは定かではありませんが、不自然な養鶏場の火事が起きている以上、そのような陰謀論が出てしまうのも仕方ないのかもしれません。
もしこの陰謀論が本当なら、大変では済まされないことになりそうです。
そんな陰謀論が出るほど異常な頻度で発生している養鶏場の火事ですが、近年どれくらいの頻度で家畜場で火事が発生しているのでしょうか。
【多すぎる】過去の養鶏場や家畜場の火事情報

ここでは近年相次いで発生している養鶏場や養豚場などの家畜場に関する火事情報をまとめてみました。
2023年7月17日現在で発生した火事情報を以下の通りです。
2023年7月までに発生した家畜場の火事
・2023年1月12日火災・豚
⇒都城市の養豚場で火災
・2023年1月15日火災・鶏
⇒愛知県の養鶏場で鶏舎2棟全焼
・2023年2月8日火災・牛
⇒北海道の牛舎が全焼 乳牛44頭と子牛1頭が死ぬ
・2023年2月15日火災・牛
⇒神戸市内の牧場で牛舎が全焼
・2023年3月6日火災・牛
⇒五泉市の牛舎で火事 飼育の乳牛30頭が死ぬ
・2023年3月15日火災・豚
⇒千葉・旭市で養豚場火災 豚800頭死ぬ
・2023年3月27日火災・牛
⇒長野県で乳牛56頭飼育 住宅兼牛舎が火災 牛8頭が死ぬ
・2023年3月31日火災・牛
⇒鳥取県で牛舎が全焼する火事
・2023年4月9日火災・牛
⇒栃木の牛舎で火災
・2023年4月22日火災・牛
⇒全焼したのは牛舎 群馬・みどり市
・2023年4月26日火災・鶏
⇒茨城県の養鶏場で火災 15万羽が死ぬ
・2023年5月11日火災・鶏
⇒兵庫県の養鶏場でニワトリ1万2000羽が死ぬ
・2023年6月2日火災・牛
⇒北海道の牛舎で火事 70頭以上焼け死ぬ
・2023年7月12日火災・豚
⇒千葉県の養豚場で火災 6000頭の豚が死ぬ
・2023年7月17日火災・鶏
⇒北海道の養鶏場で数千羽のヒヨコが死ぬ
2023年7月17日現在までに少なくとも15回は養鶏場や養豚場、牛舎で火事が発生し数万羽のニワトリが焼け死んだりしています。
中には出火の原因が不明なものまで存在するため、どんどん疑惑が深まっていくばかりですね。
労働環境や陰謀論、いずれにしても命が多く失われてしまっていることに変わりはありません。
働いている人や動物の為にも早く火事の連鎖がなくなればと願うばかりです。