2023年12月20日、自動車メーカーのダイハツにて認証実験の不正が発覚し、全新車種の出荷が停止することが報道されました。
そんな中でこれから納車を待っている方にとってはキャンセルや返金はどうなるのかなど疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はダイハツ不正車種の納車待ちの方の対応がどうなるのか、返金やキャンセルの有無についてまとめました。
こんな人におすすめ
- ダイハツ不正車種の返金やキャンセルなど納車待ち対応はどうなるのか気になる
- ダイハツ不正車種をそのまま納車しても問題ないか知りたい
目次
ダイハツ不正車種の問題で全車種新車販売が停止
2023年12月20日、大手自動車メーカーのダイハツの衝突実験にて数々の不正が告発され、全車種新車販売が停止することが発表されました。
今回の調査では新たに25の試験項目に174件の不正が判明し、ダイハツは国内と海外で生産している全車種の出荷を停止しています。
引用:BSS山陰放送
トヨタの子会社であるとダイハツですが、トヨタなどに対してもOEM提供をしていたとのことで、他社の自動車メーカーにも影響が出てきている状況です。
タイトな納品スケジュールの中で働く社員の負担を、上層部が認識できていなかったということが今回の不正の原因であると会見では発表していました。
そんな中、人気自動車メーカーであるがために直近で納車を待っているユーザーも多くいると思われます。
次にダイハツ不正車種の納車待ちの対応はどうなるのかについて、見ていきましょう。
ダイハツ不正車種の納車待ち対応はどうなる?現在6万台が受注済み
ここではダイハツ不正車種について、納車待ちの顧客への対応がどうなるのかについて見ていきましょう。
現状、ダイハツが受注している車の数は6万台あるとされており、多くの顧客が車の納品を待っていることが確認できます。
今回、衝突実験時の不正があったとのことで納品を待っていた顧客は「キャンセルしたい」「返金してほしい」であったり、「気にしないから納車してしまいたい」と考えている方に分けられると考えられます。
ダイハツ不正車種の納車待ちの顧客はキャンセル返金可能と発表
まずダイハツ不正車種の納車待ちの顧客に関しては返金ができることが発表されました。
ダイハツ工業の品質不正問題で、同社は21日、納車予定の顧客について希望があれば返金に応じる方針を明らかにした。
引用:産経WEST
返金という対応を取るということは、既にお金を振り込み納車を待っているだけの状態である方が対象になります。
どのような方法で返金がなされるかについては、現段階では明らかにされていませんが、状況が落ち着き次第、返金方法などの説明がなされていくのではないでしょうか。
さらに現段階では発表されていませんが、まだお金を支払っていない契約のみを行った人に関しても「キャンセル」が可能ではないかとされています。
広報担当の井出慶太・コーポレート統括部長は「お客さまについては柔軟に対応したい」と述べ
引用:産経WEST
返金が可能となっているのなら、未入金段階のキャンセルもできると考えることができます。
「柔軟に対応したい」ということからも、納車待ちの顧客にとって不利益にならないように、対応がなされていくのだと考えられます。
ダイハツ不正車種を納車することも可能
返金やキャンセルが可能となる見込みがある一方で、納車待ちの車を納車してしまうことも可能とされています。
ダイハツが現在受注している6万台のうち、完成していない1万2000台は納車を取りやめる。完成済みの4万8000台は顧客が希望すれば納入する。
引用:讀賣新聞オンライン
「希望すれば納車する」としているため、無理にキャンセルや返金に応じなくても、納車しようと思えば納車することも可能ということがわかりますね。
一から別の会社にて車を選ぶことは時間もかかりますし、緊急で車が必要という方もいる可能性があります。
そういった方にとっては引き続き納車手続きを進めていくということもできるということになります。
ダイハツ不正車種をキャンセルせずに納車しても安全性は大丈夫?
今回、ダイハツの不正車種をキャンセルせずに納車する人の中には「安全性は大丈夫?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
それに対しては、明確な結論は出ておらず、あくまで推測ですが恐らくは致命的な問題はないのではないかと思われます。
というのも、現に会社側から納車ができる選択肢を用意しているということもありますし、ダイハツの社長も以下のように発言していました。
奥平総一郎社長は記者会見で、発覚した174の不正について一つずつ安全性を再確認した結果、「乗り続けて問題がある事象はなかった」と説明した。
引用:朝日新聞DIGITAL
既に納車している車に関して、「乗り続けて問題がある事象はなかった」と説明しています。
納品待ちで完成済みの車種も、現在走っている車と同じ基準で作られたとすると、安全面として問題はないと捉えることもできるのではないでしょうか。
このように、ダイハツ車の納車に関しては、完璧な対応や手順が決まっていおらず暫定的な対応しか定まっていない段階にあります。
今後、様々な調査が進んでいくにつれて、対応も定まっていくとされるため、報道には随引続き注目が必要です。