
2023年10月7日、突如ハマスという武装勢力がイスラエルへの攻撃を開始しました。
突然の攻撃に対し、イスラエルも国をあげて応戦していますが、そもそも戦争が始まった理由は何なのでしょうか。
今回はそんなイスラエルとハマスの戦争をわかりやすく図解形式で解説、さらにどっちが悪いのかについてまとめてみました。
こんな人におすすめ
- イスラエルとハマスの戦争がなぜ始まったのかわかりやすく解説してほしい
- イスラエルとハマスの戦争はどっちがわるいのか知りたい
目次
ハマスはそもそもどういう組織?イスラエルとの関係性は?

そもそもハマスはどのような組織で、イスラエルとの関係はどのようなものなのでしょうか。
ハマスは国や地域ではなく、アラブ人による約2万人の武装勢力のことを指します。
前提として、イスラエルという国はユダヤ人が多く住んでいますが、一部パレスチナ人も存在しています。
しかし、パレスチナ人はイスラエルの中で普通に暮らすことはできず、イスラエルの中の「ガザ地区」と「ヨルダン川西岸地区」という閉鎖された場所でしか住むことを許されていません。
そして、その「ガザ地区」を支配しているのがアラブ系の勢力のハマスという勢力なわけです。

ガザ地区を支配するハマスとイスラエルの関係は仲良くありませんが、これまで何とか均衡を保っていたという状況になります。
そんな、ハマスとイスラエルはなぜ突如戦争をすることになったのでしょうか。
【なぜ】イスラエルとハマスの戦争をわかりやすく解説

ここからは、イスラエルとハマスが戦争をすることになった過程をわかりやすく解説していきます。
前提として、最初に戦いを挑んだのはハマス側。
2023年10月7日の朝にガザ地区からイスラエルに向けて、2000発以上のロケット弾が発射され数百人のイスラエル人が命を落としました。
7日早朝に突如、始まったイスラム組織「ハマス」によるイスラエルへの大規模な攻撃。地元メディアによりますと、イスラエル側の死者は少なくとも700人以上
引用:khb5
それでは、なぜハマスは突如イスラエルに攻撃を仕掛けたのでしょうか。
ハマスは仲間が離れていき焦っている
ハマスがイスラエルを攻撃したのは、ハマスの仲間とされる国がどんどんとイスラエル側の国と手を結ぶようになったためです。
それにより、過激な行動に出て反発したということになります。
元々の中東の構図は以下の通りでした。

サウジアラビアは「ハマス」と「イスラエル」いずれに対しても中立的な立場にいました。
しかし、この構図は中国やアメリカにより変わっていきました。

イスラエルとハマスの中立的なポジションにいたサウジアラビアは、アメリカの仲介でイスラエルと仲良くなりました。
さらに、ハマスを支持していた同じくアラブ系の国家のイランも中国の仲介でサウジアラビアと仲良くなりました。
よって、「友達の友達は友達」という考えに基づくと以下のような仲間分けになります。

つまり、ハマスは自分たちの仲間が少しずついなくなっていくわけです。
ハマスが過去に築いてきた歴史や勢力を伸ばしてきた努力が無意味なものになり、歴史の中で忘れられてしまうことを恐れ、長年対立を続けているイスラエルに対し、攻撃をしたのだとされています。
それに対して、イスラエルもやられっぱなしではありません。
イスラエルは自国の人々を守るために徹底応戦

ハマスの奇襲攻撃に対し、イスラエルも黙ってはいません。
ハマスの攻撃により、2023年10月11日段階で1200人のイスラエル人が命を落としているとされています。
さらに、ハマスは武力行使だけでなく、イスラエルの人々を人質にとったり、拉致したりと人道的によくないことをイスラエル側に対してしています。
いきなりの奇襲攻撃で自国の人々を守るためにイスラエルも徹底的に応戦しています。
これにより、双方の攻撃が加熱し戦争状態に突入したということになります。
また、犠牲者はイスラエル人だけでなく、イスラエルにいたアメリカ人にまで及んでおり、それに怒ったアメリカもイスラエル側を支援しようとしています。
ハマスによる大規模攻撃を受け、イスラエルを支援するアメリカは地中海に空母などを派遣すると明らかにしました。
引用:日テレNEWS
ハマスとイスラエルだけの戦争ではなく、その他の国々も参戦し始めている状況になっています。
そんなハマスとイスラエルの戦争においては、どっちが悪いとされているのでしょうか。
イスラエルとハマスはどっちが悪い?

イスラエルとハマスはどっちが悪いのでしょうか。
結論として、戦争を始めて民間人の命を奪い合っている以上、どっちが悪いというのは明確には判断できません。
しかし強いていうなら、奇襲攻撃を仕掛け戦争のきっかけを作り出したハマスが悪いと考える人が多いと思われます。
さらに、他の先進国もハマスが悪いとしており、イスラエルを支持している状況です。
というのも、イスラエルは多くの先進国に画期的な技術を提供してきました。
・USBメモリ
・顔認証システム
・自動運転技術
・カプセル内視鏡
これら全てイスラエルが発明したものとされており、世界屈指の科学技術を持っています。
そんな、日本を含めイスラエルから多くの恩恵を受けている先進国は、イスラエルを支持するしかないという事情もあるのです。
一概にどっちが悪いとは断言できない問題ではありますが、世界的にはイスラエルを支持する国が多いのではないでしょうか。
今後、どのような進展があるかニュースなどを見て注目していきたいですね。